門前です。引き続き講師インタビューを続けます。

イラストやマンガを制作するうえで、すっかりデジタルが主流に移行した今日この頃。更にはAIまで登場して今後はひょっとしたらアナログに戻った方が評価されるかもと思えたり、思えなかったりです。

さて当教室でデジタル系マンガ・イラストといえばこの先生、「瀬尾先生」を紹介します。当教室では「キャラクターデザイン基礎講座初級」「マンガ基礎講座」「デジタルコミック基礎講座」「CGイラスト基礎講座初級篇」を担当していただいてもらってます。4つも同時期に受け持っていただくのは難しいので、1講座期間につき2講座ずつ担当していただいています。CLIP STUDIOが出る前からPhotoshopやPainterで描き始め、IllustStudio、ComicStudioを教え、今に至る。と、かなり根っからのデジタルマンガ家で、デジ絵のいろはを私に教えてくれた人でもあります。

←ペンギンがトレードマークらしい

【門前:以下門】最近は絵を描くのに最初っからデジタルで!という方も増えてきましたが、Q.この10年で教室で伝えたかった事って何でした?

【瀬尾先生:以下瀬】創作で一番大切なのは、ずばり楽しむことです。しかし絵を描き始めたばかりの頃は、いざ筆を取っても途方に暮れてしまい、なかなか楽しむまで至らないことが多いようです。教室では、デジタルでイラストや漫画を描くための基礎をお伝えし、創作を楽しむためのしっかりとした土台作りのお手伝いをしたいと思ってました。

【門】ぶっちゃけ基本が分かって、何が分からないかが分かっていればあとはネットなり何なりで調べられますしね。何が分からないかが分からない』という方は最後に迷わずうちに来てくれると嬉しいです!と営業をほんのわずかに入れてみます。楽しむことに重点を置いていたから授業では一番ほがらかで、笑いが絶えなかったのかも知れませんが、Q.講義時に気を付けていたことって何です?

【瀬】絵を描く作業をなるべく細かいステップに分けて、それらをクリアできているかどうか受講生さんたちの様子を見ながら講義を進めるようにしています。ゲームのチュートリアルのように1ステップずづこなせば、気づけば作り慣れていただけるのではないかと思います。また、受講生さんたちには緊張して受けていただいても、あまり良い結果にはつながらないのではと思っていますので、一人一人に声掛けは結構してました。

【門】授業時間内に「~というところなのですが、このオッサン何言っているの?ちょっと待って、聞き漏らした!分かりません!という方はいらっしゃいますか?●●さん顔色が優れない気がしますが大丈夫?」という問いかけは長くても10分に一度は耳にしますね。デジタル系は一つ聞き漏らしたら作業が止まってしまうから気にかけていたんですね。では、Q.これからの受講生に伝えたいことはどんなことです?

【瀬】創作は個人的な作業ですが、たくさんの人とつながる手段でもあります。制作の過程から発表まで、創作活動をまるごと楽しむための方法を伝えていきたいと考えています。

【門】それは・・・コミケの打ち上げの楽しみ方(ゲフンゲフン、もといアイデアベースのものを形にする楽しさをを伝えたいと。最終的に形になると感慨深いものになりますものね。

次回に続く

この記事を書いた人

スタッフ門前
おとなの美術室スタッフ
おとなの美術室事務スタッフ。 門前の小僧習わぬ経を読むから命名。サブカルをこよなく愛するナイスミドルである。一時期ブログ投稿を降板させられたが、10周年を機に復帰。