門前です。

今回は私もハマったアナログフィギュア制作を教えている『藤田先生』を紹介します。「ファンド・スカルピー・ポリパテフィギュア基礎講座」の担当講師になります。

←帽子がトレードマークの藤田先生

乾燥時間が少なくて済むという甘い誘惑に誘われて手を出し、授業を裏で聞きながら、受講生たちと一緒にポリパテ削りまくったのは良い思い出です。
暇を見つけてはパテを捏ね、ヘラで盛り、カッターで削り、ヤスリで削る。20時間くらいかけてお尻~太もも~ふくらはぎのラインを出し、やっと納得できそうな具合になって机上の清掃のために椅子の上に一時避難させて、座って壊す。ハズキルーペのCMでは壊れませんでしたが、同じ国産なのに私のは両足ともバキバキにいき、心もバキバキになったものです。なぜ椅子の上に置いたのかと自分を責め続けたものです。

さて、前置きはそれくらいにしましてインタビューに移りましょう。

【門前:以下門】藤田先生は開校当初からはいっていただいていますが、Q.教室で受講生に伝えたかった事って何になります?

【藤田先生:以下藤】造形のスタイルは、大きく分けると盛り派か、削り派の2つです。まずは、自分がどちらなのかを知ってもらうことが第一歩です。それが分かれば、使用する材料や作り方が決まりますから。

【門】なるほど、私みたいにチャチャっと乾燥するからポリパテ一択!というのはお勧めしないと。実際、ペースト状だから盛る時にある程度形づくれないというのは何ともつらいものがありました。言うなればちょっと盛っては、木彫りの熊や氷の彫刻をしている気分でした。講義を聞いていて思ったのですが、結構作るものによって指導内容が変わってましたが本を出された時と比べてQ.講義時に気を付けていたことはありますか?

【藤】もちろん基本の方法というのはあるのですが、やり方は人それぞれ、苦手なこともありですので決めつけないようにはしています。 好きなものを好きなように、やりやすいように作っていただくお手伝いをさせていただいています。

【門】キッチリ体系化されていないジャンルというところですね。Q.これから・・・と考えている方に伝えていきたいことはあります?

【藤】本や動画でも学べる時代ですが、失敗したときのフォローが出来れば、先に進めると思うんですよね。対面で教えることの意味はそこにあると思っています。工夫を重ねて経験値を上げてもらえればとも思います。

【門】確かにブレザーのボタンをシコシコ磨いていたら、横からそんなのプラでいくらもしないで売ってるからそれつけちゃったら?と言われた際には、大きさの異なるボタンを握りしめて「もう少し早くそれを・・・」と思ったものです。

次回につづく

この記事を書いた人

スタッフ門前
おとなの美術室スタッフ
おとなの美術室事務スタッフ。 門前の小僧習わぬ経を読むから命名。サブカルをこよなく愛するナイスミドルである。一時期ブログ投稿を降板させられたが、10周年を機に復帰。