前回に引き続きインタビューを続けます。
先生!ぶっちゃけちゃってください!

【門】Q.アニメ塗り(セル塗り)、エアブラシ塗り、不透明水彩塗り、グリザイユ、厚塗りなどの塗り方が一般的によく耳にするところなんですが、それ以外の新しい塗り方ってあるんですか?

【岩】新しい塗りはありません。というよりかはブラシの種類の数だけ塗があるといっても過言では無いのです。
あと、技術とは別ですが。AIを使って自動で塗る、絵自体を自動で作成する等は最近流行っているので、それが新しい塗りになるかもしれません。
まあそうなると、キーワードを入力するだけなので講座で語ることは無いかと思います。

【門】AIは私が使うのはちょっと怖いところですね。間違って描かれている所とか見落としたら命取りになりそうで。持ち味です(キリッ)やそれはデフォルメで・・・でごまかし切れないところが辛すぎる。それでもちょっとでも良くしたいというのが絵描きの人情というところ。たぶん多くの方から聞かれたことでしょうけど、あえてQ.初心者が気を付けると作品が劇的に良く見えるようになるポイントって何かあります?

【岩】結論としては、人によって答えが変わります。初心者といっても人それぞれ「成長するのに必要な課題」「その人が目標としているイラスト」等によっても「良く見える」っという概念が変わりますので何とも言えません。
基本的にイラストはコントラストを付けることを気を付けることが重要ですが。もし「萌イラストでSDキャラでふわっとしたキャラクターが描きたい」という場合に写実的な色合いやコントラスト強めの塗をしてしまったら本末転倒です。
なので一概に初心者はこれをしておけ、などと軽々しく申し上げられません。
結局ある程度うまくなった後は「構造を理解する」「デッサンをする」「物理法則を理解する」ということは必要になると思いますが、初心者の方にそれを詰め込むと描く気をなくす可能性もあるので、何とも言えないところですね。

【門】モチベーションを維持するのも大変ですしね。練習のための練習ではよっぽど絵をかくのが好き!という人以外、心ももたないですし。やはり練習試合くらいには出てみたいというところでQ.pixivやTwitterでイイネが欲しいのですが、どうしたらよいのでしょう?

【岩】そもそも、こちらが現状イイネをいっぱい貰っている人間では無いので、過去実験した際の内容をお伝えしておきたいと思います。
なので前提として(上手くはないが絵がある程度描ける)ことが前提と思ってください。あとpixivとTwitterでは少し異なります。

1:更新頻度を増やす
SNSの特性上更新しないとフォローされていても見てもらえません。なので幅広い人に見ていただくために、更新頻度を増やすことが重要です。更新する時間帯や日程もある程度一定に絞っておいた方が良いでしょう。その時間にSNSを見てフォローした人が多いということになるので。

2:まずは皆が知っているキャラクターを描く(二次創作)
以前2次創作アカウントを作って、オリジナルアカウントとフォロワーの伸びを比べる検証をしたことが有ります。その際はイイネ、フォロワーの伸びが100倍違いが出ました。
フォロワーやイイネが増えれば増えるほどさすがに倍率は減っていくと思いますが、初動の伸びは圧倒的に2次創作のほうが伸びが良いということが分かるかと思います。
ハッシュタグを付けてアピールすることも重要だと思います。注意点はそもそも2次創作を禁止しているゲームや書籍も多いことです。自分が描く際は必ず「各社2次創作ガイドライン」を調べてください。

3:絵描きさんのリフォローはしっかりして、相手のイラストもイイネ、リツイートする。
誰でもリフォローすればよいというわけではありませんが、良いと思った絵描きさんがフォローしてくれた際にはリフォローすることをお勧めします。自分はこの方法が苦手で行っていませんが、多分必要かと思います。

4:ある程度伸びたあとは伸び悩む
これは誰でも起きるかと思います。フォロワー数が桁違いな人たちは根本的に「しっかり上手いイラスト」が描けていることが多いです。ですので、ある程度伸びた後伸び悩んだら基礎的な知識を増やしてイラスト、漫画のクオリティーを上げる必要は必ず出てくると思います。

【門】ありがとうございました。最後のは絵だけじゃなく、他の事にも当てはまりそうですね。

さて、インタビュー第一弾は以上になります。岩間先生の講義を聞いたことがある方は「ウン、ウン、言いそう」と頷いていることでしょう。それとともに先生のコメントに修正を入れていないのもお分かりいただけたかと。

次回も無修正の声を届けられればと思います。

この記事を書いた人

スタッフ門前
おとなの美術室スタッフ
おとなの美術室事務スタッフ。 門前の小僧習わぬ経を読むから命名。サブカルをこよなく愛するナイスミドルである。一時期ブログ投稿を降板させられたが、10周年を機に復帰。