「うん、バルールが合っているね。」

今デジタルでイラスト描いている人の何人の人が言われたことがあるでしょう。このバルールって絵画の界隈で良く使われる言葉だそうです。〇十年前に描いていた時に私には耳にも出来ない領域の言葉でした。

さてこのバルール。調べてみました。ちなみにルーマニアの国旗を鉛筆だけで描ける人は読まなくても感覚で分かっている人かもしれません。

 

「絵画の画面における、明暗と位置関係の対応、及び、位置関係の指示の程度をバルールと呼ぶ。」(Wikipediaより引用)。

「目で見て認識した色の階調」と「画面上での色の階調」の違い。絵画の画面における、色彩の色相・明度・彩度などの相関関係による「色の価値」を指す。(DNP大日本印刷artscapeより引用)

色を「濃い」「薄い」と言葉で表現することがありますが、「分光光度計」という機械で測定し、色の濃さを数値化することができます。(中略)色が濃いほど色価の数値が大きくなります。(神戸化成株式会社 技術情報より引用)

基本的にはイラストにおいて画面の奥行きに対応する適切な色遣いのことである。画面上のある位置においてそれが浮いて見える(単に画面についた汚れに見える)かどうかという人間の感覚と実際の写真や写実な絵との間にはずれが存在し、バルールを整えるとは人間にとって浮いて見えないように色遣いを調整するということである。(アニヲタWiki(仮)より引用)

 

きっかけはDNP大日本印刷artscapeの用語を調べていたら色価(バルール)という言葉を目にしたことでした。これが朝出勤時にパンを咥えた女子高生と出合い頭にぶつかってなんて出会いでしたらどんなに素晴らしい・・・いやそれもどうなのかと思う。

さてこの言葉、上に挙げたように使い方に結構ばらつきがあるように思えます。個人ブログにも多数言及されているところがありましたがやはり使い方は微妙にから結構まで違いがあるようです。ここからは個人的な解釈になりますので間違っているとまでは言いませんけど、正しくないという所があるかもしれません。それにしても何で難しく説明して、中二でもわかるように書いてくれないのでしょうね。

さてこれらを理解するのに色についてもうちょっと知識を深めておきました。そもそも色とは何でしょうか?

上図は人が室内でライトを付けて机の上の赤い紙を見ている状況です。

この状況から

①ライトを消したらどうなるか。暗闇の中では見えませんよね。ただし、人と紙は存在しています。

②人がいなくなったらどうなるか。ライトと紙は存在しますが、それを感知・認識できる受け取り手がいないですよね。

③紙が無かったらどうなるか。ライトの光をただ眺めている危ない人がいるという状況で、もちろん紙は見ることが出来ません。

この「光」「モノ」「目」が揃っていないと成り立ちません。まだ大丈夫、当たり前のことしかまだ言っていません。

では、まず目について

まず目に入った光は「桿状体(かんじょうたい)」「錐状体(すいじょうたい)」で感知される。そこで明暗を判断して暗いと「桿状体」が、明るいと「錐状体」が活躍する。「錐状体」には3つの種類があって赤や橙(長波)を認識するもの、黄色・緑・青緑(中波)を認識するもの、藍・紫(短波)を認識するものがある。「桿状体」は1種類しかない。これらから送られてくる信号の強さの比率から「色」を認識していると言われている。

ここまではへ~そうなんだと頭の片隅にとどめておくだけで大丈夫。うん、まだ旅行に行くならどこに行く?と友達とLINEしているレベルで、ググってもいない段階です。長旅になります。次は長くなりそうなので、まずはここまでにします。

では次は光についてです。

 

この記事を書いた人

スタッフ門前
おとなの美術室スタッフ
おとなの美術室事務スタッフ。 門前の小僧習わぬ経を読むから命名。サブカルをこよなく愛するナイスミドルである。一時期ブログ投稿を降板させられたが、10周年を機に復帰。