さて、車に映り込む物体についてアレコレしてみましたが、正確な検証方法を模索していくうちに、答えに行きつきそうです。

今まで「寝っ転がりながら」とか「ストロングゼロ飲みながら」とかの内容でしたが、今回は「ラーメンをすすりながら」程度でいけるはず!さてこの「映り込む」という現象はいったい何?となるのですが、ここで大きな勘違いをしておりました。

もともと

白→よく光を反射する、黒→よく光を吸収する

表面ツルツル滑らか→良く光を鏡面反射する、表面ザラザラ→拡散反射する

でも白の車→あまり映り込まない、黒の車→す、すごいです

おかしくない?から始まったのです。まるで中二。タイトルでオレンジロードなんて言っている時点で、年齢も計れそうなのにお恥ずかしい。

調べてみました。

ヤフー知恵袋に近いことが書かれていました。ただし、こちらは「スマホの画面が黒い時良く顔が映るのなぜ?」と現代風になっていましたが。知恵袋の他にも「乙女ゲーで黒いロード画面だと自分が映って萎える」とか。

類似している質問とかも読んでみると、どうやら「鏡の理屈」と同じだと口を揃えます。私もそうではないかと先日DIYショップに行って検証用のアクリル板を購入した次第です。

さて、鏡について調べました。これは様々なガラスメーカー、光学機器メーカーが公式ホームページ上で公開しておりますので、情報を収集しやすかったです。

AGC株式会社様によれば通常使われる鏡というと「裏面鏡」で、ガラス(鏡)の裏に「銀(硝酸銀をベースにする溶剤)」を吹き付けてあり、その銀の反射率は約90%だそうで。

ふむふむ。様々なサイトからの集約だとガラスの反射率は4%。鏡の場合は戻ってくる際にさらに4%の反射がおきていると。さらにガラス自体が吸収してしまう吸収率は1.5%(3mm板ガラス)。ガラスの反射率は入射角が50度を超えると反射率が激増するが、それまでは穏やかな上昇率なので、仮に反射率は4%としておく。もっとも鏡なら正面から見るから入射角は0度に近いところなのですけど。

光100に対して鏡のガラスの表面で反射しているのは4%、最終的に鏡に入った光が出てくるのは81.7%。非常に怪しい数字ではありますが、この反射4%が出てくる光81.7%に裏から照らされていると考えてみる。ふむ、JISでは鏡の反射率は83%以上と決められていて、既にこの時点で不安要素がいっぱいです。最終アウトプットと表面での反射を含めればクリアできるのですが。

まず白い紙を銀の代わりにすると・・・

同様に計算すると・・・反射4%に対して光72.7%の光が裏から照らしている。特に紙だと銀と異なり拡散反射になるため、四方八方にその光が飛び散るわけで。(白い紙の反射率を80%で計算・厚手の紙で透過しないと仮定)イメージとしては暗い部屋でトレース台やモニターを点灯させて、その上で豆電球を光らせてみた。という感じか。確かにこれではトレース台やモニターに豆電球の光があたっているのかどうか、判別しづらいところでしょう。

では黒の紙を銀の代わりにした場合は・・・

同様に計算すると・・・反射4%に対して2.3%の光が裏から照らしている。白い紙と同様に拡散反射のため、ごくわずかな光が飛び散っている。(濃度1.6、反射率2.5%で計算。RICOHサイエンスキャラバン様より)ただし、表面で反射している光の方が勝っているため、ハッキリと見えているのではないかという結論にたどり着く。イメージでいうと暗い部屋でトレース台やモニターを点灯させずに豆電球をつけてみた。確かにその光は弱いながらトレース台やモニターを照らしているのを認識できるというところなのかも知れません。

やれやれどうやら苦戦して末藤倒した(理解した)ら、独歩さん来ちゃった。

冒頭での「車に映り込む物体についてアレコレしてみましたが、正確な検証方法を模索していくうちに、答えに行きつきそうです。」そんな風に考えていた時期が俺にもありました。具体的には2時間ほど前になりますが。

長くなりましたので続きはまた今度にします。

ここで起こっている現象は何なんだというだけなのになぜこんなに苦労するのでしょうorz

この記事を書いた人

スタッフ門前
おとなの美術室スタッフ
おとなの美術室事務スタッフ。 門前の小僧習わぬ経を読むから命名。サブカルをこよなく愛するナイスミドルである。一時期ブログ投稿を降板させられたが、10周年を機に復帰。